粘り強い交渉により1800万円での和解成立を実現

  • CASE1314
  • 2025年10月22日更新
建設職
岐阜県
男性
30代
後遺障害等級:10級9号
傷病名:右肘関節内骨折
労災支給額:815万7356円
会社からの賠償額:1800万円
総額:2615万7356円

業務内容

建物の解体作業

災害の状況

解体作業中に他の従業員が操作する重機の影響でAさんは転倒し、右肘を骨折してしまいました。その後、Aさんは労災申請をしました。

相談内容

Aさんには後遺障害等級10級が認定されましたが、従前のように働くことはとてもできず、労災からの支給のみでは十分な補償に至っていなかったことから、会社への損害賠償請求をベリーベスト法律事務所に依頼されました。

ベリーベストの対応とその結果

労災の資料を個人情報開示により入手し、損害賠償額を算定の上、Aさんと相談し、会社に請求しました。
会社は当初「会社に責任はない、認定された後遺障害は回復しており、後遺障害は残存していない」といった主張をしてきました。これに対して、会社の責任は明らかであり、その点が争いになるようであれば訴訟は避けられないことを説明したところ、会社は賠償を行う意向を示しました。

賠償額については、当初1000万円の提示がなされましたが、会社の経営状況が悪いことから、支払いが難しいことを会社は主張してきました。しかし、Aさんの代理人として、会社の経営状況が悪いという言葉だけでは判断できないとして、会社の決算書等の資料の提出を求めました。提出された資料では判断がつかなかったため、再度、提出を求めたところ、経営状況が悪いというのが、すぐに会社を畳まないといけないというほどのものではないということがわかりました。

そのため、Aさんと相談し、裁判は避けてほしいができるだけ多く賠償を受けられるようにするという方針のもと、粘り強く交渉を続け、1800万円での和解が成立しました。
Aさんには、諦めて途中で示談せずに先生に任せて良かったと喜んでいただきました。 Aさんのご意向に沿う形でより良い解決ができ、当職も安堵しました。

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